普段何気なく使っている言葉や用語の中には、相撲が由来になっているものが沢山あります。「そう言われればそうかも…」と感じるものから、「知らなかった!」と驚いてしまうようなものまで、その種類は沢山です。今回はそんな「相撲が由来となった用語」について説明したいと思います!
まずは序の口…この用語も相撲が由来しています!
<出典:http://www.otona-beauty.com/>
「物事が始まったばかりであること」を意味する言葉として、「序の口(じょのくち)」と表現することがあります。
実は、この用語は、力士の階級のうち一番下を意味する「序ノ口」に由来しています。番付に名前が載り、「これから上を目指すぞ」という始まりの段階を示すことから、一般的な言葉としても使われるようになったといわれています。
かつては「上り口に立った」という意味から「上ノ口」と表記されていましたが、上という漢字が上位を示すようで紛らわしいということで、序盤などを意味する「序」という漢字があてられるようになったと言われています!
勝負事を意味する言葉も沢山あります!
<出典:http://matome.naver.jp/odai/2138154916655256001>
元々相撲は、「立派な体格を持つ男性が、一対一で力や技を競い合う」という競技です。
このため、勝負事に関係する言葉も沢山生み出しています。
例えば、何気なく使ってしまう「がちんこ勝負」という表現も相撲由来です!
力士同士が激しくぶつかり合った時の「がちん」という音から、真剣勝負を示す隠語として使われるようになりました。
また、「両方が大きな痛手を負った上に、決着がつかなかった勝負」のことを「痛み分け」と言いますが、これも相撲における用語です!
元々は片方あるは双方の力士が負傷や病気などを理由に、取り組みの継続が不可能になった勝負を示します。なかなか見られない判定ですので、由来を全く知らないという人も少なくないことでしょう。
相撲といえば土俵。土俵と言えば?
<出典:http://imatore.com/>
相撲では土俵がとても重要です。これを踏み越えてしまうと、力士の負けが決まってしまうため、相撲の世界では大きな意味を持ちます。
そして、その土俵に関連した名勝負が沢山見られたことから、現代においても土俵に由来する表現が沢山生まれています!
例えば、「土俵際」と言えば、「物事の決着がつく瀬戸際」を意味します。または、「こちらの土俵に引きずり込む」などと言うこともあります。
これは、「相手を交渉の場につかせる」というような隠喩を示しています。改めて考えてみると非常に何気なく使ってしまう言葉ですが、なんとなく意味が通ってしまうのも、伝統と歴史のある相撲という文化が、多くの人の中に自然と浸透しているからかもしれません。
知らないうちに使っていた、相撲由来の用語たち!
<出典:http://find-travel.jp/article/340>
相撲について詳しくなくても、我々が何気なく使う言葉には相撲由来の用語が沢山含まれているものです。
例えば「勝利したこと」を意味する「軍配が上がった」という表現は、相撲の勝負がついた時に、行司が軍配を上げる所作に由来します。
その由来に気が付いていないだけで、とても身近な存在だと言えるでしょう!